押尾コータロー ライブレポート
押尾コータロー コンサートツアー2008 Nature Spirit
ライブ情報
- 日時
- 2008年3月29日(土) 17:00〜
- 会場
- NHK大阪ホール
レポート
昨日、ついに「押尾コータロー コンサートツアー2008 Nature Spirit」へ行ってまいりました。ツアー2日目、大阪3日間公演のど真ん中。実は朝から多少興奮気味で(笑)、会場であるNHK大阪ホールには開場時間(16:15)の30分以上前には到着しておりました。本日は、コータローつながりで知り合いになったのぶぞ〜さんそして姐さんと初めてお会いする予定があったこと、グラスネイルセットが売り切れていないか不安で仕方がなかったこと(爆)等の理由から早めに到着して正解でした。
到着して入場の列に並んでいると のぶぞ〜さん から電話をいただき初顔合わせ。こういう時ってやっぱり緊張しますね。でもそんなそぶりもできるだけ見せないようにしてw、グラスネイルセット購入作戦会議。私の方が前に並んでいたので、グラスネイルセットの在庫を確認して危なそうだったら私が2つ買うことに決定(笑)。
…とかしている間にもう入場開始! ドキドキしてる。係員の方が50人くらいずつに分けて入場させていました(頼むから早く入らせてくれよw)。私は200人目くらいにはいたから慌てることは何もないんですけどね。でも心のどこかで焦っているのがわかりました(小学生か?)。お、入口だ。グッズ売り場はどこだ? おーあそこだ。もうスゲエ並んでいる。みんなグラスネイルセットを買うのか? というかみんなギター弾くのか?(んなわけない)
ついに俺の番だ! グラスネイルセットはどこだ? おーあったあった。白いTシャツも可愛い。やっぱりこれもゲットだ! グラスネイルセットが目の届く範囲には1つしか置いていなかったので思わず聞きました。
グラスネイルセットの在庫、まだあります? 私から20番目くらい後ろの人も十分買えますか?
はい、大丈夫ですよ。
よかったよかった。のぶぞ〜さんも無事ゲットできた様子。これでひと安心。というか今日はライブを見に来ているんですけど、なに考えてるんですかね、俺。でもこういう感覚、久しぶりに味わいました。なぜこんなにもグラスネイルセットが欲しいと思ったんだろ? 普通にネットで買えばいいのに。あの「Nature Spirit」ロゴ入りの特製オリジナルポーチが欲しかったのか? そういうわけでもない。だったらなぜ?…ま、いっか(爆) ついこの前スカルプチャーしなおしたところだから、グラスネイルを実際に試すのは2〜3週間後になる予定です。
…というわけで安心して座席へ向かいました。本日の位置は…
- ↓
1階やや後方やや右側。ちょっと遠いといえば遠いけど非常に見やすい位置でした。また真後ろが壁になっており人がいないので安心してセットリストの記録ができましたw(もちろん横の人には気を使いながら目立たないようにしました) そして 姐さん がわざわざ私の席まで来てくれて(ありがとうございました)初御挨拶。実は私、お土産を用意してあったので突然ですがそれを渡しました。サプライズになればと思っていたのですが、よく考えたらあれだけのコータローファンですから全然サプライズになっていないかも…orz
そしていよいよライブスタート! ほぼ予定時刻(17:00)に始まりました。いつもどおりギターによる生演奏だと思われる SE。私、というかおそらく今日来ていた大半の人は、「Deep Silence」→「Rushin'」というオープニングを予想していたのではないでしょうか? しかしながら SE はいつものアドリブ演奏っぽいものでした。ということはどの曲だ? 何からスタートなんだ?
- 「TREASURE」 (Martin D-28 GE) … 「曲名」 (使用ギター) 以降も同様
- こ、これは…全く予想していませんでした。それにしてもサウンドが素晴らしいですね。きらびやかでいて且つ優しい音色。自分でこんなサウンドが出せたら普通泣きますよ(爆) いやー素晴らしい。それと今回は完全にワイヤレスに移行したのかな? 長ーいケーブルが見当たらないんですけど…
今日は大阪3日連続公演の真ん中です。「3日あるんやったら普通3日目の千秋楽が一番ええんとちゃうん?」とか思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、何をおっしゃいますか、今日この2日目が最高なんです!!
どんな MC だ(爆)
- 「ハッピー・アイランド」 (Martin D-28 GE)
- もちろんライブ初体験。チューニングは「TREASURE」と同じ DADGBD だからギターはそのままで突入。コピーしたことないからどうやっているのかさっぱりわかりませんでしたが、この難しそうな曲をサラリと弾く姿はさすが。途中左手だけで弾いていたような気がします。エコー感もグッド。
- 「遥かなる大地」 (GREVEN MD Herringbone Cutaway)
- インディーズアルバム「LOVE STRINGS」の9曲目に収録されている曲。ライブで初めて聴いたのですがコータローちゃんが Michael Hedges に多大な影響を受けていることが理解できました。幻想的な曲調、左手のタッピングパターンを継続したまま右手でベースやメロディを入れていく様は圧巻。また吸い込まれそうになるサウンドも素晴らしかった。
「Nature Spirit」を作ろうと思った時に一番最初にできた曲です。「夢を持ち続けよう」というメッセージを送りたかった…年を重ねてくると「夢」を語るのは何かカッコ悪いって思っちゃいますよね。でも…カッコ悪くてもいいじゃないですか!
そうですよね。カッコ悪くてもいいですよね…(^^ゞ 俺もワンマンライブやるぜ!(爆)
- 「DREAMING」 (T.KAMEOKA KMD Cutaway)
- こうやってライブで聴くと、とてもスタンダードチューニングだとは思えない楽曲ですね。こういう曲を作れるのが凄い。そしてディレイが非常に効果的に使用されていたと思います。( ..)φメモメモ
- 「My Home Town」 (T.KAMEOKA KMD Cutaway)
- イントロが鳴った瞬間、震えました。ついにこの曲がきた。切なく情緒的そしてなぜか日本チックなメロディ。ヤバイ。泣きそう。ハーモニクスの部分、完璧に弾いてました。美しすぎる。客席のみんなが全く音を発することなくただじっと聴き入っていました。サウンドも完璧でむしろアルバムよりライブの方が良かったくらい。素晴らし過ぎる。やっぱり亀岡ギターじゃないとこのサウンドは出ないのかな…あともちろん「腕」もね (^^ゞ
ここでギターを GIBSON CF-100 に持ち替えて「座って演奏」コーナーへ。ジェイクとのレコーディングについて語り始めます。
みんなハワイへ行くから「俺は絶対行かない!」とか言ってたんですけど…行ってみてわかりました。みんななんで行かないんですか? 普通行きますよwってくらい好きになりました。
ジェイクの人間性に惚れました。だから絶対一緒にレコーディングしたい! と思ったんです。ジェイクは私より10歳も年下なんですけど…
- 「IN MY LIFE」 (GIBSON CF-100)
- もちろんコータローちゃんひとりの「IN MY LIFE」。これもスタンダードチューニングなんですけど、どうやったらあんなに素晴らしいアレンジができるのかな。ソロによる「IN MY LIFE」もレコーディングしてほしいです。そしてマイクでギターの音を直に拾うパターン。あれ、どこのマイクなんだろうなあ。この情報だけはなぜかネット上にないんですよね。誰か教えてください m(__)m
- 「ノスタルジア」 (GIBSON CF-100)
- あの「黄昏」を彷彿とさせる楽曲。こういう日本的なメロディに最近惹かれます。凄く癒される。スタンダードチューニングだし時間を取って是非コピーしてみたいですね。それにしても最近手に入れたという GIBSON CF-100、素晴らしいサウンドでした。枯れているんだけど物凄く主張があるというか。少しサイズが小さいギター、私も欲しいです。
- 「Hangover」 (GIBSON CF-100)
- ラグタイム風で自然とウキウキしてくるような楽曲。何かやるだろうな、って思っていたけど、今回も来ました! 「ウルトラQ」やってましたねw。「Red Shoes Dance」も弾きたいしこの曲も弾きたい。ホント楽しそう。そしてこういう曲にこそ GIBSON CF-100 のサウンドが似合うんだよなー。いいなー、GIBSON 欲しいなー (^^♪
ギターを亀岡ギターに持ち替えて MC。長渕剛さんの娘 長渕文音 さん主演の映画「三本木農業高校、馬術部」の音楽担当になったというお話。そして映画に提供した楽曲から一曲演奏されました。
- 「君がくれた時間(とき)」 (T.KAMEOKA KMD Cutaway)
- この曲の演奏、本日のベストだったと思います。非常に丁寧に演奏されていたし、サウンドの素晴らしさ・演奏の完成度、共に完璧でした。おそらくスタンダードチューニングでキーは D だったはず。実はこの曲のメロディ、チャゲ & 飛鳥の曲で私が大好きな「お・や・す・み」を彷彿とさせるんですよ。早くサウンドトラック出ないかなあ。絶対買うと思う(爆)
- 「渚」 (Martin D-28 GE)
- 心地よいリズムと甘いメロディが眠気を誘いましたw でもこういう曲を演奏するのって物凄く難しいと感じました。特にリズムキープが難しいはず。コータローちゃんはサラッと弾いていたけど…さすがですね。
- 「オアシス」 (T.KAMEOKA KMD Cutaway)
- 去年8月のコンサートでも聴いて思ったんだけど、この曲を演奏する時のコータローちゃんには「Merry Christmas Mr. Lawrence」演奏時に近いオーラを感じますね。ある意味コータローちゃんの代表曲の1つに登りつめた感じです。メロディ・サウンド・曲構成、どれを取っても一級品。またこの曲での残響エフェクトは非常に独特でかなり深め。身体が溶けていきそうな感覚に囚われました。
- 「Peace!」 (GREVEN MD Herringbone Cutaway)
- おー、このあたりからいよいよ大盛り上がりかな。この曲、アルバムではダブリング(左右のトラックを別々に録音して同時に鳴らすこと)しているんだけど、ライブでも不思議とダブリングしているような音になっていました。あれ、どうなっているのかな? 気のせい? (^^ゞ この曲も凄く丁寧に弾いていたなあ…
- 「Buzzer Beater」 (Martin D-28 GE)
- この曲、実はあんまり好きじゃなかったんです。でも今日ライブで聴いて凄く好きになりました。やっぱり曲はライブで聴かないと駄目ですね。コータローちゃんが伝えたいことが素直に伝わってくるからなのかな。コード音に凄く説得力があってズンズン迫ってくる感じ。エンディング(バスケットボールのドリブルをイメージしているらしい)が超カッコよかった!!
- 「Big Blue Ocean」 (GREVEN MD Herringbone Cutaway)
- 今日はリズムが極端に速くならなくてヨカッタ(笑)。そして去年に引き続いてウェーブコーナーへ。ステージに向かって左側から、右側から、そして左側から往復の3パターン。最後の往復の時、ステージに向かって右側の人達が意味がわかっていなかったのか、しばらくウェーブが返ってきませんでした。コータローちゃんが「早く!」って右手でサインを送っていたのを見逃しませんでしたよ(笑) 今日の「Big Blue Ocean」は演奏も凄く安定していてよかったと思います。やっぱり上手いわ、このお方は…
最後にこの曲を「夢を追い続ける人」に送ります。
- 「Rushin'」 (GREVEN MD Herringbone Cutaway)
- えーもうラスト? 最後がこの曲か…強いメッセージを込めて作られた曲なんだな、と感じました。この曲を弾いてみたことはないんですけど、やっぱり難しいのかな。さすがのコータローちゃんもほんのちょっとだけリズムがよれている瞬間があったような気が…しかしながら、メッセージ色の強いアコギインストってあまりないですよね。この曲にはどういうわけかメッセージを伝えるような力強さ・パワーがあります。そういう意味では正に「新境地」の楽曲と言えるのではないでしょうか。
拍手が鳴り止まない。アンコール。
- 「Dancin' コオロギ」 (TAKAMINE KO-50)
- ギターが鳴り始めたんだけど、どこだ? コータローちゃんはどこから出てくるんだ?…2階席からでした。私の位置は2階席最前列の真下。だから全く見えませんでした(T_T) 「オン ベース 押尾コータロー」はここで紹介。メッチャ盛り上がっているのだけは歓声からわかりました。「拍手はそのままで!」…
- 次は1階だ。どの入口だ? おー、私に一番近い入口からではありませんか(嬉) 最初どこかで聞いたことがある曲を弾いていたんですけどどうしても思い出せなかった(誰か教えて。ひょっとしてサザエさん?)。コータローちゃん、間近で見るとやはり身体がデカイですね。そして「オン エレキギター 押尾コータロー」。今日はジミ・ヘンドリックスの「Purple Haze」でした。いわゆる「ライトハンド奏法」も絡めて右手を高く上げて…
- 更に「オン フォークギター 押尾コータロー」。今回のツアーで作った「Nature Spirit」ピックを使っての演奏。Emコードネタがなかなか面白かったです。「5弦と4弦を左手で押さえているんだけど、Em のアルペジオは6弦と3〜1弦しか使わないので押さえなくても同じなんです。 これがわかるのに1ヶ月かかりました」とか言ってたな(笑) そう、それ、私も同じ経験をしました(爆)
- コータローちゃんがアルペジオで弾く弦の番号を「6-3-2-3-1-3-2-3…」と弾くのに合わせて繰り返し言っていると、なぜか観客までが「6-3-2-3-1-3-2-3…」と歌い出しました。そして全員で大合唱。「6-3-2-3-1-3-2-3…」。どんな集団だ(笑) その後アリスの「チャンピオン」(歌付き)。コータローちゃん、この曲によっぽど思い入れがあるんだな。
- そして最後にコータローちゃんが今正に使っていたピックを目の前にいた女性にプレゼント。ご本人、飛び上がって喜んでいました。あー、いいなー(笑)
- 「オン ドラムス 押尾コータロー」。もう聴き慣れちゃったけど、実際にこれをやれって言われてもやっぱりできないでしょうね。いやー素晴らしい。
- 「Hard Rain」 (GREVEN D Herringbone)
- やっぱりこの曲は必ず演奏するんですね。定番中の定番ってことかな。今日の演奏は「Big Blue Ocean」もそうだったけど、こういう速めの曲を非常に丁寧に弾いているように感じました。当然あのブレイク部分は右手を上げていました。あれは練習して弾けるようになりたいものです(笑)
やっぱりどんな時でも「笑顔」って大事だと思うんです。
う、来るのか? やっぱりここで来るのか?
- 「スマイル」 (Martin D-28 GE)
- 来ました。アカン、もう駄目。泣きそう。やっぱりこの曲、ホント素晴らしいですね。メロディライン、コード進行、醸し出す雰囲気、サウンド、説得力。もうすべてが最高。どのポジションで弾いているのかを確かめるため、瞬きもせず必死で見てました。「あー、あそこ俺がコピーしたのとちょっと違う!」とか心の中で叫んでました(笑) 透き通るような本当に素晴らしいアコギサウンド。あー今日はこれで終わってしまうのかあ…
本当に終わってしまいました。ホントあっという間。会場には「Nature Spirit」から今日演奏されなかった「永遠の青い空」が流れてきました。あー、これもライブで聴きたかったなあ…
- セットリスト
-
- TREASURE
- ハッピー・アイランド
- 遥かなる大地
- DREAMING
- My Home Town
- IN MY LIFE
- ノスタルジア
- Hangover
- 君がくれた時間(とき)
- 渚
- オアシス
- Peace!
- Buzzer Beater
- Big Blue Ocean
- Rushin'
- Dancin' コオロギ (↓Encore)
- Hard Rain
- スマイル
そして! 大阪在住の方には朗報です。今年一旦閉館することになったあの大阪フェスティバルホールでのスペシャル公演が決定したそうです!! 日程は2008年8月30日(土)! 詳細は5月上旬オフィシャルサイトで発表予定とのこと。これは行くっきゃない!
文書情報
- 初稿
- 2008年3月30日
- 最終更新
- 2008年6月7日
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