押尾コータロー ライブレポート

押尾コータロー クリスマス・スペシャル・ライブ 2009

ライブ情報

日時
2009年12月24日(木) 18:35頃〜21:30頃
会場
サンケイホールブリーゼ

レポート

クリスマスイブの24日(木)、押尾コータロー クリスマス・スペシャル・ライブ 2009へ行ってまいりました。コータローのライブを見るのは今年3回目。サンケイホールブリーゼでのクリスマスライブは去年参加できなかったのでどんな感じなのか非常に楽しみにしておりました。ただ開演時間が18:30と早めだったので会社を午後5時ちょうどに出たのですが、それでも結構切迫した時間になってしまい地下鉄西梅田駅の改札を出たところで(隠れて)おにぎりとお茶で腹ごしらえをするという暴挙に出てしまいました(爆)。トイレを済ませたらほぼ18:30ちょうど。危ない危ない(^_^;)

今回の席は1階の前から2列目の一番左端。見難いかなあとか思っていたけど、横幅がそれほど広くないスペースなので普通に見られました。ステージ上では既にミラーボールがグルグル回っていて…正にクリスマス〜って感じの演出。そうこうしているうちにステージ右袖よりコータローがGREVEN MD Herringbone Cutawayを抱えて登場。MASHさんのmixi日記を読んでいたので23日のセットリストを知っていたんだけど、1曲目は同じ「Last Christmas」かなあと思っていたらやっぱりそうでした。ところが…

うーん、なんか音量が小さいなあ。それにサウンドがあまりよろしくないというか、いつものコータローの音じゃないというか。「TREASURE」もそう。というか、「Merry Christmas Mr. Lawrence」までの5曲はどれも私的には???なサウンドでした。音の高中低域のバランスもなんだか悪かったし、スカッとは抜けてこない音だし、コードストロークの響きが妙に気持ち悪い感じ。「コータロー、どうしちゃったの?」という戸惑いが延々と続いてちょっと悲しくなってしまいました。サウンドが気になっちゃってプレイを見るどころじゃなかったなあ。MASHさんも言ってたけど(音響スタッフも含め)準備不足だったんだろうか…この間のMCもちょっと間延びしてたような気もしたし。ちょっとがっかりモード…

…とかしているうちに、コータローがゲストのFried Prideをステージへ招きました。そしていきなり3人のアカペラで「Silent Night」。この時のコータローのベースパートはなかなか良かったなあ。凄く低音が効いていてホントのベースっぽいニュアンスがよく出ていました。またSHIHOちゃんが途中横田さんをシバいていたのを私は見逃しませんでした(爆)。リハーサルどおりにいかなかったのかな、横田さんのパートw。そしてFried Pride単独のライブへ突入しました。コータローの(小さい音量かつバランスの悪い(T_T))ギターだけのステージから、オケが横田さんのギターだけとはいえSHIHOちゃんのボーカル入りの音楽が始まると一気に別世界へ行っちゃいました。しかも選曲がMichael Jacksonの「BAD」。凄えっ。横田さんのギターサウンドも凄くいい感じで鳴っていてあの超絶テクニックで応戦。やっぱり凄いわ、この人達。Fried Prideのライブは2回目の体験でしたが、ますますパワフルになったように思いました。特にSHIHOちゃんが。まだまだどんどん成長してるっぽい。情熱的に歌う「Sweet Melody」にもウットリ。コータロー、この時点でほとんど食われた状態になっていたんじゃないだろうか? なんといってもFried Prideへの観客の拍手がもの凄かったしね。

「一曲、ひとりでやってもいいよ」とコータローに言われたとかで、お次は横田さんのソロで「Spain」。これは去年のギタパラで演奏していたのは見ました。ライブだとどうか…これが正に圧巻。あの右手、いったいどうなっているんだろう? パコ・デ・ルシアみたいな速弾きも難なくこなすし、ボディを「カーン!」って叩くのは指輪で? それともやっぱり爪? はちきれんばかりに弦を掻き毟るコード弾きも迫力満点でした。この曲に対する拍手はひときわ大きかったように思います。おいおい、これはコータローのクリスマスライブなんだぜ。コータロー、次は頼むで。(^_^;)

…ここで、コータローがSUGITA KENJI Carrera Dを抱えて登場。横田さんとのセッションの始まりです。このCarrera Dのサウンドは最初の5曲でのそれとは全然異質で、抜けのある結構いい音が出ていたと思います。あの最初の5曲は一体なんだったんだ? というか、このセッション以降の音のバランスを中心に音響を組み立てていったからああなっちゃったのか? いろんな想いが錯綜します。ま、いいや、今楽しめれば。Stevie Wonderの「I Wish」それとクラプトンの「Wonderful Tonight」をセッション。どちらも力が抜けた感じでいいムード。私は横田さんの側のスピーカーの真ん前だったのでどうしても横田さんのギターの音のほうがよく聞こえたんだと思うのですが、コータローの音も割りと聞こえてました。つまり音がスカッと抜けていたということだと思うんです。単音弾きサウンドもアコギ特有の木の音がよく出ていて良かった。これでいいんじゃん!!

そしてここからは押尾コータローそしてFried Prideの合計3名でのステージ。「Close To You」が特に素晴らしかった。SHIHOちゃんはこの曲を以前からずっと歌ってるんだけど、ますます表現力が上がった印象を受けました。ボイスコントロールが凄い。完璧。感情をどこかへ連れていってしまわれそうと言うか。オリジナル「Words With Wings」では曲の一番最後に「Good Music!」っていうセリフがCDにも入ってるんだけど、これを会場全員で叫んでほしいとの要望がSHIHOちゃんから出て3〜4回練習させられました。しかも「Saturday Night Fever」のジョン・トラボルタばりに右手を上へ突き上げる振り付きで(笑)。コータローが見本を見せてくれたのですが、これが完璧でした。特に腰のラインが(爆)。この曲はSHIHOちゃん力強かったなあ。そしてStevie Wonderの「SIR DUKE」に至ってはオープニングのメロディから完璧に歌ってしまうというパワー。あそこは本来ホーンセクションじゃなかったっけ?(驚)。ラストに私も大好きな「You've Got A Friend」を歌ってくれたのは嬉しかったなあ。Carole Kingとは全く違うけど、でも素敵だ。「Close To You」も「You've Got A Friend」も不思議とクリスマスにマッチするよなあ…

というか、コータローの印象がほとんど残ってないんですけど(汗)。ソロパートも弾いてたのはもちろんわかっていたけど、Fried Prideの邪魔をしないようにしないように弾いている感じでした。このあたりがコータローの性格なのかもしれません。和を乱さない。音楽とはそういうもの。どちらかというと横田さんの方がバトルチックに弾いていたような気がします(爆)。てか、ああいうギタースタイルなんだよね。

アンコール。ここではなんとSHIHOちゃんとコータローの二人だけのステージ。そして選曲が「LOVIN' YOU」。この曲がホント素晴らしかったですね。キーがオリジナルに比べてかなり低めで演奏されましたが、コータローもアルバム「Tussie mussie」の1曲目で取り上げていたしお互い思い入れのある曲なのでしょう。亀岡ギターもいい音出してました。この曲の後、横田さんが「押尾くんとのバランスがいいなあ」というコメントを入れていました。そう、身長の話です。横田さんがSHIHOちゃんと並んで写真を撮る場合は大抵タウンページが用意されるんだとか(爆)。

ここからはまた3人でのステージ。そして一気にクリスマスムードが高まる選曲で「White Christmas 〜 Santa Claus Is Coming to Town」。全員がホント楽しそうに演奏している様子が微笑ましくもあり、会場のみんなの気持ちを温かく包み込んでくれました。そしてJohn Lennonの「Happy Christmas (War Is Over)」。

War is over
If you want it
War is over
Now...

戦争は終わったんだ
君がそう望めば
もう戦争は終わっているんだよ

John Lennonはそう歌って戦争が無くなることを切望した、ということをSHIHOちゃんが熱く語ってくれました。この曲は感動的だったなあ。素晴らしかった。正にクリスマス・イブに相応しい演出でした。

最後の最後はコータローひとりのステージ。最新アルバム「Eternal Chain」から「Earth Angel」を演奏。これも亀岡ギターだったと思うのですが、このギターはホントいい音しますね。マジ、欲しい(笑)。リバーブの掛かり具合が最高でなぜ最初からこの音が出なかったんだろう?と悔やまれます。演奏も凄く丁寧でハーモニクスが超美しかった。この曲、コピーするつもりが全然取り掛かれていないことにこの時気づきました(爆)。

コータローのことよりもFried Prideのことをたくさん書いちゃったような気がしないでもないですが、まあ致し方ないですな。この日のFried Pride、特にSHIHOちゃんの歌は特筆ものでしたから。コータローにはまたソロライブで頑張っていただきましょう(^^♪

セットリスト
Kotaro Oshio
Last Christmas
TREASURE
Believe
Purple Highway
Merry Christmas Mr. Lawrence
Kotaro Oshio & Fried Pride
Silent Night (a cappella)
Fried Pride
BAD (Michael Jackson)
Sweet Melody
Akio Yokota
Spain (Chick Corea)
Akio Yokota & Kotaro Oshio
I Wish (Stevie Wonder)
Wonderful Tonight (Eric Clapton)
Fried Pride with Kotaro Oshio
Close To You (The Carpenters)
Words With Wings
SIR DUKE (Stevie Wonder)
You've Got A Friend (Carole King)
(Encore) SHIHO & Kotaro Oshio
LOVIN' YOU (Minnie Riperton)
Kotaro Oshio & Fried Pride
White Christmas 〜 Santa Claus Is Coming to Town
Happy Christmas (War Is Over) (John Lennon)
Kotaro Oshio
Earth Angel

文書情報

初稿
2009年12月26日

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